独立後の単価の決め方と単価交渉の方法

独立してフリーエンジニアになると、自ら単価交渉をしなければなりません。
エンジニアが悩むのが、どのくらいの単価を提示したらいいかということです。
高すぎると仕事をもらえないのではないかという心配がありますし、安すぎると十分な収入を得られません。
そこで、まずは十分な市場調査をしましょう。
クラウドソーシングサイトなどで、同業者がどのくらいの単価を提示しているのかをチェックします。
その上で、自分ではどのくらいの労力と作業時間がかかるのかを考えて、希望単価を出します。
単価交渉をする時には、その希望単価よりも少し高めの金額を提示するようにします。
そうすることで、相手が単価を下げてくれと言われても、希望単価を下回らずに済むように交渉できます。

すでに行っている案件について、金額を上げてもらうための単価交渉をすることもあるでしょう。
その場合、他社ではどのくらいの単価でしているのか、市場では相場がどのくらいかを示して、自分の単価は低めとなっているということを伝えられます。
同時に、自分が積み上げてきた実績やスキルなどを再度アピールすることで、単価を上げてもらうのが自然だということを理解できるようにします。
もちろん、一方的な交渉をするのではなく、相手の事情を考えることも大事です。
一度に多額の単価引き上げを求めるのではなく段階的に行うことで、相手に大きな負担を与えずに済みます。
こうした単価交渉はメールなど、文書に残るような形でやり取りをすると、正式に契約を調整する時に聞き違いなどから生じるトラブルを起こさずに済みます。